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タイルと照明のショールーム

ショールーム巡りが続きます。
コロナ禍とあって、事前予約が必要なところが多くて気軽には行きづらいですが、カタログや送付してくれるカットサンプルとは違い、実物サイズを実際に見て確認できるので必ず行きます。

今回も色々なショールームをハシゴしました。

タイルと照明のショールーム
 

タイルのショールーム3ヶ所。
商品がどんどん新しいデザインのものに変わっていくので、いつ行っても新鮮で面白いです。

続いて照明器具のショールームへ。
予め電話を入れて、展示があるか確認したところ、展示されていないものは用意してくれていました。ありがたいです。
光の強さや広がり具合を確認します。

タイルと照明のショールーム
 

間接照明用のライトが並べて展示されているコーナーなんかもあります。分かりやすいです。

他にも化粧板や衛生陶器、床材のショールームなどにも、何日かに分けて行きます。
大阪では梅田と本町周辺に多いのですが、それでも移動にそれなりに時間がかかります。
全部1ヶ所に集まっていればいいのに、、といつも、特に日射しのきつい夏には思ってしまいます。。

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オフィス家具のショールーム

オフィスの改修を計画中のお施主さまと事務機器メーカーのショールームに行ってきました。
どのメーカーもショールームとは別に実際に社員の方が働いているオフィスエリアも見せて頂けます。

数年前からオフィスの在り方が多様化し、個人の席を決めないフリーアドレスやそれに伴うペーパレス化などが広く浸透したことで、デスクや椅子をはじめとした事務機器は形やサイズ、機能面でもバリエーションがとても増えました。
仕上げの色やテクスチャーもかつては無機質な印象のものが大半でしたが、最近は住宅やカフェの家具に近い印象の木目やポップなカラーなどの選択肢が増えています。
業種にもよるとは思いますが、よりリラックスして快適に仕事が出来そうです。

オフィス家具のショールーム
 

作業もミーティングもできる大きなデスクが色々あります。
高さ設定も様々で、組み合わせて配置し、自由に席を変えられるフリーアドレスを導入することで、1日中ずっと同じ姿勢でいることがなくなります。

上の写真は少し高さの違う2つのテーブルを並べて配置してありますが、こうすることで同じ高さのテーブルを並べるよりも視線が通りやすく、両端に座る人同士も会話がしやすくなるそうです。

椅子とミニデスク、パーティションが一体となった置き型ブースも大小様々ありました。
座ってみましたが、オープンなオフィス空間の中にあっても、しっかりと集中して作業できそうでした。

昔ながらのしっかりとしたワークチェアも素材や形状が進化し、より疲れにくくなっています。
背もたれのしなり具合や腰回りのサポート具合など、一番大切な座り心地は見た目だけでは分かりませんので、椅子は色々と座ってみて決めるべきですが、この日は他にも見るべきものが多かったので、椅子の選定は後日に持ち越しとなりました。

フリーアドレスを導入することで必要になるのがロッカー。
従来は自席の周りに書類などを置いていましたが、席を共有するフリーアドレスではデスク周りに荷物を置いておくことができません。
そこで、個人用のロッカーを整備して、そこに個人の私物や書類などを保管する形式が主流です。
ゴミ箱なども組み込めるタイプのものもあり、オフィス空間がよりスッキリ機能的になると思います。

色々と勉強になった1日でした。

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1つ1つ違う個体差も自然素材の魅力

先日、石の確認に関ヶ原まで行ってきました。
工場に併設されたショールームには、馴染みのあるものから初めて見るような珍しいものまで、世界各国で採掘される様々な石材が展示されています。

1つ1つ違う個体差も自然素材の魅力
  

一括りに石と言っても模様や色はもちろん、硬さも様々。
柔らかいものは傷がついたり欠けたりすることもあるため、見た目だけでは無く、使う場所や用途に合わせて選定する必要があります。

今回は2回目の訪問。
前回の訪問時に石種は決めていたのですが、今回は実際に使う石の模様や色味の確認を行いました。
同じ種類の石でも、採る場所によってその表情は変わります。
他には全く同じものが無いというのも工業製品とは違う自然素材ならではの面白さですね。

上の写真の左右の石は同じ種類ですが、模様も色もかなり違います。
左の方が色が濃く重厚感があり、右の方が少し茶色がかっていて優しい印象です。
こんなに違うとは、、、並べて比べてみて驚きました。

1つ1つ違う個体差も自然素材の魅力

工場には切断・加工される前の巨大なボリュームの石がたくさん並んでいて、迫力満点でした。

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畳屋さんに教えてもらったいろいろ豆知識

フローリングとはまた違い、柔らかくて冬場にヒヤッとした冷たさを感じることのない畳。
直接座ったり、寝転んだりしても体が痛くならないのも魅力です。
家全体に採用することはほとんどありませんが、客間やリビングの一部に設ける畳コーナーとして計画することがよくあります。

最近では和紙製等の耐久性やメンテナンス性が考慮された畳表を使用した畳を採用することが多くなってきましたが、昔ながらのイグサでできた畳には自然素材ならではの香りと、何とも言えない肌触りの良さがあります。

先日、畳屋さんにお邪魔して、畳について色々と教えて頂く機会がありました。

畳屋さんに教えてもらったいろいろ豆知識
 

畳を構成する表面材の「畳表」はイグサと麻、綿を組み合わせた縦糸とを編んでつくります。
右の写真の濃淡2色のピンク色の紐が麻と綿の縦糸です。
縦糸は畳が完成すると見えなくなってしまうのですが、この縦糸で畳表の厚みを調整するそうです。
ちなみに、畳表はふっくらと厚い方が高級になるそう。

イグサは根の方が白いため、生育が悪いと小さな畳しか作れなかったり、端の方が白い畳になってしまうそうです。
左の写真を見ていただくと、白い根の方と緑の葉先の方を重ねて織っているので、色の違いがよく分かります。
お邪魔した畳屋さんでは白い部分は畳に加工する際に切り落とすそうです。

畳屋さんに教えてもらったいろいろ豆知識
 

洋風の空間にもよく合う「縁」の無い畳が人気ですが、この縁無し畳を作るときは、上の写真のような「目積」と言われるイグサの目が細かい畳表を使うそうです。

下の写真のように縁を付ける場合は、イグサの目に沿った方だけを巻き込むので問題無いのですが、縁無し畳はイグサの目に対して垂直方向にも曲げる必要があるため、この部分のイグサが割れやすく縁ありの畳と比べると耐久性が劣ります。

畳屋さんに教えてもらったいろいろ豆知識
 

その点を少し改善できるのが目の細かい目積畳表なんだそうです。
目が細かい方がよりモダンな印象にもなります。

畳屋さんの倉庫には、斜めや市松模様になっているちょっと変わった畳表や、様々な柄の「縁」が置いてありました。

畳屋さんに教えてもらったいろいろ豆知識
 

魚の名前が漢字で書かれたお寿司屋さんのためにあるようなものや、ネコの足跡がデザインされたものなど、見たことのデザインのものが色々あって驚きました!
いつかどこかで使えると楽しそうです。

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ちょっとブレイクの桜並木

ちょっとブレイクの桜並木
 

最近ちょっとバタバタしていますが、少し前に現地調査に向かう途中に満開の桜の下をぶらりと歩ける機会がありました。

平日ということもあり、そしてコロナ禍ということもあり、人もまばら。
ゆっくり鑑賞できる贅沢な時間を思いがけず得られ、かなりリフレッシュできました。
桜はやっぱり良いですね。

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自由にカーブを描くLED照明

LEDが一般的な照明器具として使われるようになって、10年近く経ちます。
それまで蛍光灯のベースライトやリネストラランプ等を使い、納まりに苦心しながら計画していた間接照明もLEDの登場で、簡単かつ省スペースで計画できるようになりました。
さらに、コストもどんどん下がり、一般家庭でも採用できる価格帯になってきたと思います。

どんどん進化するLEDですが、特注のアクリルカバーを設けたりと建築で光源を隠す工夫さえしなくても、スッキリと設置できるカバーと一体となったスリムな器具も登場し、最近ではなんとカバーごと自由に曲げられる器具も登場。
照明デザイン、建築デザインの可能性がどんどん広がります。

自由にカーブを描くLED照明
 

先日のプロジェクト会議では様々なメーカーの曲げられる器具サンプルを比較しました。
資料だけでなく、製品を実際に確認するとそれぞれの特徴や違いがとても分かりやすいです。
シャープなものや、光束の多いもの、最大長さも多種多様ですので、今回の計画にはどれが一番適しているか、プロジェクトメンバーで確認しました。

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計画の第一歩、敷地を読む

新たなプロジェクトのお話があり、敷地の確認に行ってきました。
事前に資料の他、Google-mapのストリートビューや航空写真などで情報収集をしてから伺うのですが、敷地条件は実際にその地に立って分かることが大半です。

計画の第一歩、敷地を読む
   

今回は斜面や高低差のある起伏に富んだ変形敷地。
現実的に建物を建てられる範囲や各場所から見える眺め、反対に外からの見え方やアプローチしやすいルートなど、資料だけでは分からない様々な要素と特徴を各ポイント毎に確認してきました。

実際に敷地を確認すると、各機能をレイアウトするゾーニングや景色を眺めるための窓の向きなどの構想が膨らみ、訪れる前にぼんやりと考えていたものに修正が加えられてだんだんと明確になってきます。

今後はこれらのイメージを元に図面に落としていくことで、より具体的な計画として整合性を取りながらまとめていく作業になります。
計画の根底となる最も大切な作業です。


実は寒さは覚悟していましたが、積雪は想定外。
脱線気味のちょこっと話は<こちら>から。

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