カテゴリー: Ts HAUS

床の仕上げを変える効果

フローリング、タイル、カーペット、モルタル、ビニルシート、、床に使う仕上げ材には様々な種類のものがあり、材の持つ機能性や使用する場所の性格、全体のデザインなどを考慮して選定します。

床の仕上げを変える効果
 

例えば、上の写真の Ts HAUS のリビングでは、主な床仕上げを肌触りの良い無垢のフローリングとし、薪ストーブの周りから玄関へと続く床を機能的なタイルで仕上げました。
薪ストーブの周りは薪を追加する際に火の粉が飛んだり、煤がこぼれたりといったことが起こるため、熱に強く清掃もしやすいタイルやレンガで仕上げるのが一般的ですが、Ts HAUSではその範囲を広げ、ストックの薪を置いておく階段下スペースもタイルで仕上げました。
玄関に向かってまっすぐにタイルのスペースを設けることで、デザイン的にもすっきっりとした印象となっています。

一方で、同じ材料で柄を変えることもあります。

 

写真は Uc School – クラーク記念国際高等学校 大阪梅田 – の学習スペースで、床は全面ビニルタイルですが、主に通路となるスペースをモルタル調、学習スペースを木調のビニルタイルとし、壁を設けずに2つのスペースを柔らかくゾーニングしました。

ある程度広いスペースの場合は、柄を変えることで空間にメリハリを持たせる効果もあります。

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やっぱり吹き抜けは気持ち良い

上下階をつなぐ「吹き抜け」。
よく言われる冷暖房が効きにくい、匂いや音が広がりやすい、窓掃除がしにくい、そして建物のボリュームが大きくなった分だけ建築コストが掛かるといったデメリットは確かにあります。
それらがどうしても嫌だという方にはお勧めしませんが、個人的にはこれらのデメリットを覆すだけのメリットが吹き抜けにはあると思っています。
夏の暑い日、冬の陽が射さない時はどうしてもデメリットに転じやすいですが、それ以外の多くの時間は光を取り入れて明るく、のびやかな空間の中で毎日を暮らせることだけで、とても大きな魅力だと思います。

やっぱり吹き抜けは気持ち良い
 

写真は Ms HAUS のリビングです。
吹き抜けを介して1階と2階がつながり、全体がワンルームのような空間となっているとても開放的な家で、姿は見えなくても家族の気配が感じられます。

 

写真は Sa HAUS の吹き抜けです。
約2帖と小さな吹き抜けですが、しっかりと光を取り入れ、開放感も十分得られます。

 

写真は Ts HAUS のリビングです。
冬の寒い日、薪ストーブで温められた暖かい空気が吹き抜けを介して効率的に家全体に流れますので、薪ストーブがある家には断然、吹き抜けを設けることをおすすめします。

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