上りやすいロフトと梯子

今回は上りやすく、使いやすいロフトを作るための工夫をご紹介します。

ロフトを作る目的の一つは何と言っても大容量の収納スペースを確保することではないでしょうか?
かさばるストーブ、扇風機、布団などの季節物や、年月が経つにつれて徐々に増えてしまう様々な荷物を収納するためのスペースとして、ロフトはとても魅力的です。

屋根裏に設ける一般的なロフトの場合、スペースの制約や法律の規制などからアプローチのための手段を階段ではなく梯子とする場合が多いですが、この梯子がなかなかのくせ者で、普通に上り下りをするのには問題がなくても、大きな物や重い荷物を持って手が塞がった状態で上り下りするのはそれなりに難しく、危険も伴います。

そこで、私がロフトを設計する際はまず、できるだけロフトを低い位置に設定するようにしています。
写真は Sa HAUS の2階の上に設けたロフトですが、2階の床からロフトの床までの高さは2.2m。
軽い物なら椅子や脚立に乗って手を伸ばすだけで、直接上げ下ろしができる高さです。

さらに、Sa HAUSでは、高さ70cmのカウンターの上に梯子を設置しました。
こうすることで、少々重たい物でもカウンター上に立ってロフトの床に置いてから、手ぶらで梯子を上がることが可能になります。
梯子の段数も少なくなるので、梯子自体も上りやすくなり、おすすめです。

ロフトを計画されるという方は、上りやすさも考慮して、ぜひ使い勝手の良いスペースにしてくださいね。


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