力強く輝く初日の出で気持ちよくスタートしました。
昨年から続く事に変わらず向き合い、新たに始まる事に挑戦する一年、そして、穏やかな一年になれば良いなと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
青木伸江建築研究所
Ky HAUSの工事見積もりが工務店より届きましたので、抜けているものや余分に入っているものが無いか、数量が適当かなどをチェックして査定内容としてまとめ、お施主さまにご報告に行ってきました。
このチェック、時間は掛かっても機械的な作業なので、さほど頭を悩ませることはないのですが、肝心なのはこの後の「予算に合わせるためにはどうするか」を解決することです。
何かを諦めたり、仕様を変えたり、、一旦、事務所で予算に納まるように減額案としてまとめたリストを作成し、こちらも内容をご説明させて頂いて、お施主さまに採用可否の判断をして頂きます。
いくつかは年末年始にご家族で相談していただくことになりましたが、お施主さまの取捨選択の決断がとても早く、潔く、あっという間に方針が決定。
打ち合わせの後は暫しおしゃべりに花を咲かせ、年末の挨拶をさせて頂いて失礼させていただきました。
コロナの影響もあって、スケジュールが伸びてしまいましたが、来年はいよいよ着工です!
マンションのリノベーションを行っていた Tu HAUS が完成しました!
ということで、今回はWEB内覧会です。
少し手直し工事と追加工事が残っていますが、住みながらの工事なので、早速使って頂いています。
手前の畳部分が客間、向かって左が書斎、右が納戸です。
中央の障子は2枚重なっていて、それぞれ納戸の扉と書斎のパーティションになります。
破れにくく、拭き掃除ができるワーロンシートを障子紙に選びました。
書斎コーナーです。
広さは2帖弱とコンパクトですが、幅1250mmの広いデスクとたっぷりの本棚を設置。
デスクの左側は窓になっていて、仕事や作業の合間に外が眺められるのも魅力です。
まだまだ続くテレワークでも大活躍しそうです。
納戸はハンガースペースと可動棚スペースを組み合わせました。
ハンガーのエリアは床に衣装ケースなどのアイテムを置いて使えます。
床の黒い丸はというと、、、
床下収納の蓋の取手です。
穴を開けただけのさりげない手掛けにしています。
蓋は24mm厚のラワン合板を切って手掛けの穴を開けただけと、手は込んでいませんがとっても頑丈です。
骨組みと表面化粧板で作成するフラッシュパネルに比べると重量があるため、1枚ずつが重くなりすぎないように、小さめで4枚を並べました。
開くのは中央の通路部分のみですが、たくさん収納できるように、中央から両サイドの棚下の空間にも荷物を入れられるようになっています。
今回の改修で”お家時間”が少しでも快適になれば嬉しいです。
—— Tu HAUS の竣工写真は<こちら>です。——
今回は上りやすく、使いやすいロフトを作るための工夫をご紹介します。
ロフトを作る目的の一つは何と言っても大容量の収納スペースを確保することではないでしょうか?
かさばるストーブ、扇風機、布団などの季節物や、年月が経つにつれて徐々に増えてしまう様々な荷物を収納するためのスペースとして、ロフトはとても魅力的です。
屋根裏に設ける一般的なロフトの場合、スペースの制約や法律の規制などからアプローチのための手段を階段ではなく梯子とする場合が多いですが、この梯子がなかなかのくせ者で、普通に上り下りをするのには問題がなくても、大きな物や重い荷物を持って手が塞がった状態で上り下りするのはそれなりに難しく、危険も伴います。
そこで、私がロフトを設計する際はまず、できるだけロフトを低い位置に設定するようにしています。
写真は Sa HAUS の2階の上に設けたロフトですが、2階の床からロフトの床までの高さは2.2m。
軽い物なら椅子や脚立に乗って手を伸ばすだけで、直接上げ下ろしができる高さです。
さらに、Sa HAUSでは、高さ70cmのカウンターの上に梯子を設置しました。
こうすることで、少々重たい物でもカウンター上に立ってロフトの床に置いてから、手ぶらで梯子を上がることが可能になります。
梯子の段数も少なくなるので、梯子自体も上りやすくなり、おすすめです。
ロフトを計画されるという方は、上りやすさも考慮して、ぜひ使い勝手の良いスペースにしてくださいね。
マンションリノベーションが進行中のTu HAUS。
リノベーションならでは!とも言える現場が始まってからの調整事項や計画変更なども色々とありますが、工務店さんが柔軟に対応してくれています。
現場は書斎コーナーが大分と出来上がってきました。
約2帖弱の小さなスペースですが、広いデスク(まだ設置されてませんが、、)とたっぷりの本棚があり、デスクの横には光や風をしっかりと取り込む窓もある快適なスペースになりそうです。
こちらは客間の上に設けた吊り収納です。
生活スペースを圧迫することなく、たくさんの収納物が仕舞えます!
先ほどの本棚もですが、扉の突き板はアナログさんのオーク合板。
木目がランダムで自然です。
完成まであと少し。最後までよろしくお願いします。
—— Tu HAUS の竣工写真は<こちら>です。——
LEDが一般的な照明器具として使われるようになって、10年近く経ちます。
それまで蛍光灯のベースライトやリネストラランプ等を使い、納まりに苦心しながら計画していた間接照明もLEDの登場で、簡単かつ省スペースで計画できるようになりました。
さらに、コストもどんどん下がり、一般家庭でも採用できる価格帯になってきたと思います。
どんどん進化するLEDですが、特注のアクリルカバーを設けたりと建築で光源を隠す工夫さえしなくても、スッキリと設置できるカバーと一体となったスリムな器具も登場し、最近ではなんとカバーごと自由に曲げられる器具も登場。
照明デザイン、建築デザインの可能性がどんどん広がります。
先日のプロジェクト会議では様々なメーカーの曲げられる器具サンプルを比較しました。
資料だけでなく、製品を実際に確認するとそれぞれの特徴や違いがとても分かりやすいです。
シャープなものや、光束の多いもの、最大長さも多種多様ですので、今回の計画にはどれが一番適しているか、プロジェクトメンバーで確認しました。
マンションのリノベーションをお手伝いさせていただいているTu HAUSは現在、大工工事の真っ只中です。
今回の改修工事の主な目的は、書斎、客間、物置などの複数の機能が混在している個室を使いやすく機能的に整理すること。
10.6帖と十分な広さはあるのですが、仕事関係の備品により収納物が一般家庭より多く、生活スペースを圧迫してしまっていました。
そこで、各機能を分けてコーナー化し、同時に空間を圧迫しないように工夫しながら、収納スペースも増やすよう計画しました。
フローリング張り工事の真っ只中。
マンションの規定によりL-45の遮音フローリングを貼っていただいています。
写真右側の床面にある大きな木の箱が、この計画の影の主役とも言え、大幅な収納力アップに貢献してくれる床下収納です。
天井が2.65mと高いポテンシャルを活かし、納戸スペースとなる部分の床を2重にして、床下収納を計画しました。
この床下収納のメリットは2つあります。
1つは通路となる部分にも収納スペースを確保できるため収納力がとても高いという点。
もう1つは高いところに棚板を増やす方法に比べて、身長が低い人でも取り出しやすく、重いものも安心して収納できる点です。
構造はがっしり、高さも十分でしっかりと物が入れられます。
現時点で空いている側面は最終的に塞がれますので、どこから出し入れするかと言うと、、
今回は側面からの取り出しではなく、上部から取り出せるようにしました。
奥に入れてしまったからもう取り出したくない!ということも無く、日常的に気軽に使える収納になったと思います。
—— Tu HAUS の竣工写真は<こちら>です。——