壁の仕上げ材には珪藻土や漆喰を塗る左官、各種ペイント剤を塗る塗装、木板張りやタイル貼りなど様々なものがありますが、今日のテーマは世の中で最も良く使われているのではないかと思われるクロス=壁紙についてです。
クロスと言えば、様々な柄があって選ぶものによって部屋の雰囲気がガラリと変わるという印象があると思いますが、実は柄だけでなく、一言にクロスと言ってもその主素材もビニール、紙、織物、木質など色々あります。
織物クロスには柔らかさや立体感、そして高級感がありますし、薄くスライスした本物の木で仕上げた木質クロスは自然素材のあたたかみを感じることができます。
木質クロスの一種ですが、コルクをスライスして仕上げたコルク壁紙は画鋲を抜き差しても跡が目立たず、掲示板としても利用することができます。
上の写真は Uc School – クラーク記念国際高等学校 大阪梅田 – の学習スペースですが、正面左寄りの茶色い壁面をコルク壁紙で仕上げています。
木製の家具の間にあるRCの柱の全面をコルク壁紙で仕上げて、掲示板としての機能を持たせつつ、違和感のないデザインでまとめました。
その他にも機能的なものとして、ホワイトボードとして使えるクロスや、チュークで描いて黒板消しで消せる黒板クロス、凹凸や光の反射を抑えたプロジェクタースクリーンクロスなどもあります。
写真左側は Kt School – 東京国際ビジネスカレッジ 神戸校 – の教室です。
正面の壁と左側のスライドするパネルをホワイトボードクロスで仕上げました。
クロスで仕上げることで、壁面いっぱいをホワイトボードにすることも可能です。
右側は Uc School Library – クラーク記念国際高等学校 大阪梅田 図書室 – です。
入り口を入ってすぐの壁を黒板クロスで仕上げました。
図書委員がお勧めの本などを紹介するコーナーになっています。
最後は再び、Uc School – クラーク記念国際高等学校 大阪梅田 – の学習スペース。
左側にあるトイレの出入り口を隠すパーティション壁をプロジェクタースクリーンに適したクロスで仕上げました。
一言にクロスと言ってもその特徴は様々です。
部屋の雰囲気に合わせて材質から選んだり、子供たちが自由に絵を描ける黒板クロスを貼ったり、専用スクリーンを設置しなくても手軽に映像鑑賞ができる壁面を計画したりと、楽しんでみてはいかがでしょうか。