Jf HAUS
住宅 リノベーション
事務所ビルの最上階にある住居フロアを80代のご夫婦が快適に過ごせるようにフルリノベーションしました。
計画に際してお聞きしたご要望は、風通しが良く外を眺めながら暮らせる家にして欲しいというもの。
これまで寝室となっていた眺めも環境も良い東側にLDKをレイアウトし、間仕切り壁をできるだけ設けないワンルーム空間とすることで東西に風が抜けるように計画しました。
合わせて天井や壁、窓の断熱改修も行い熱環境も改善しています。
美しい木目と落ち着いた色合いが特徴のチークの無垢フローリングを敷き、
キッチンや家具の仕上げをナチュラルな木調で統一して、やさしくあたたかな雰囲気でまとめました。
キッチンの後ろにある窓をすりガラスからクリアガラスに変えたところ、
夕暮れ時には遠くの空がオレンジ色に染まる美しい景色を楽しむことができるようになりました。
東側の窓際、最も環境の良い場所にリビングスペースを配置しました。
自然光の優しい光と風を感じ、窓の外の街を眺めながらゆったりとくつろぐことができます。
キッチンは独立したアイランド型。
買い物から帰ると最短ルートで荷物をキッチンに運ぶことができ、
お子さんやお孫さんが集まるシーンでも数人でワイワイとキッチンに立つことができます。
キッチンの奥にはパントリーを設けて、
買い置きの食材やサイズの大きなお皿、季節の食器などをたっぷりと収納できるように計画しました。
LDKの隣にはちょっと横になって休むことができ、
小さな子供さんが遊びに来た時にプレイルームにもなる畳コーナーを設けました。
風通しを重視してLDKや奥の寝室との間に壁は一切設けず、
客間として利用する際には、普段は収納されている引き戸とロールスクリーンで仕切る計画としています。
photo Akiyoshi Fukuzawa