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  Jf Office  - F 会計事務所 -

事務所 リノベーション




大阪市内に建つ築32年の会計事務所の事務所ビルをリノベーションしました。
このプロジェクトの一番の目的は、そこで毎日働くスタッフが気持ちよく仕事ができる環境を整えること。
建築全体の高さ規制と必要床面積の関係から、元々の天井はどの階も低く抑えられていましたが、仕上げボードを撤去することで、できる限り天井を高くして圧迫感を低減し、ペーパーレスとフリーアドレスの導入に合わせてレイアウトを一新しました。
既存の木板張りの壁を活かし、赤をアクセントにシックにまとめた落ち着きのある執務室フロアと、ブルーグレーをアクセントに明るめのモノトーンで軽快な印象になるようにデザインした会議室フロア。
フロアによって異なるテイストにすることで、場所を変える際に自然と気分転換を行いながら楽しく仕事ができるように計画しています。


□   Office Floor   □

 

お客様を迎えるエントランス周りは木を多く使用して、親しみやすくあたたかな雰囲気となるように計画し、
無機質な印象となってしまいがちな天井のデッキプレートも木調のルーバーでカバーしました。
ルーバー形状は天井が低くなっても圧迫感を感じないようにするための工夫です。



自席を固定しないフリーアドレスの導入に伴い、中央と壁際に境界の無いひと繋がりの大きなデスクを造作し、
その時々に内勤作業を行うスタッフがスペースを広く活用できるように計画しています。
また、照明器具をデスクに平行になるようにライン状に流して、
空間の奥行きを強調し、シャープな印象となるようにデザインしています。



既存の木板の壁を活かしてあたたかみのある雰囲気を残したまま、
仕事をするのに適したすっきりとした空間となるように各部の仕上げ材をコーディネートしました。



壁際の天井を低くしてその上に天井面を照らす間接照明を設けました。
天井の高さに変化を付けることで高い部分がより高く感じられ、
メインの天井が明るくなることで空間全体が明るくなり、のびやかさも増します。
上階の排水管を低天井内に納めることで排水音が聞こえにくくなるという点も重要なポイントです。





執務フロアの奥の休憩コーナー兼ミーティングコーナーには、エントランス同様のルーバーを天井に設置し、
隣接する執務スペースとは異なる床、壁の仕上げを用いることで緩やかにゾーニングしています。
食事をする場所でもあるため、床には汚れを拭き取りやすく機能的なビニル製のタイル、
壁には調湿効果のあるエコカラットを選定しました。


□   Conference Floor   □



会議室フロアのエントランス。
光がたっぷりと降り注ぐ窓際エリアは観葉植物をたくさん置くため、水に強い床材で仕上げました。
休憩タイムに一息ついたり、少人数でのミーティングを行うスペースとして計画しています。





少人数のミーティングや全体会議のほか、外部のお客様が参加する機会もあり、多様な使い方が想定される会議室。
広い空間はともすれば殺風景な印象になってしまいますが、
四角く縁取った照明を高さを変えながら島状にリズミカルに配置することで空間に変化を持たせ、
軽快で印象的な空間となるようにデザインしています。





フロア全体をシンプルでクールな印象にまとめながら、
一部の壁にナラ板材を張り、執務室フロアのあたたかみのある雰囲気とも統一感が出るように計画しました。


□   Meeting Space   □



部屋の一角にパーティションでゆるやかに仕切られたミーティングスペースを2つ設けました。
既存の木板壁で囲まれた優しい雰囲気に馴染むように、パーティションは木材とガラスで構成しています。




□   Restroom   □



老朽化した水回りも一新。
建築当初と比べると女性スタッフが増えた事もあり、拡張し充実させています。



photo Akiyoshi Fukuzawa


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