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天井でゆるやかにゾーニング

1つの大きな空間の中でスペースをゆるく分けたいときには、家具やパーティションなどで区切ることが多いですが、もっとゆるやかに分けたり、スペースの性格の違いを特徴づけたいときなどには、床や天井の仕上げやレベルを替える方法も効果的です。

下の写真は Ka Hotel  – 界川治 – のロビーです。

天井でゆるやかにゾーニング
 
天井でゆるやかにゾーニング
 

ロビースペースと、体験スペースの天井それぞれに屋根の小屋組をイメージしたルーバー天井をデザインしました。
それぞれの空間が1つのスペースとしてまとまった落ち着きのある場所になり、動線となる通路部分との性格の違いも強調することができます。
視線を遮ったり、出入口を限定する必要がない場合に、天井を切り替えることはとても有効です。

天井でゆるやかにゾーニング
 

上の写真は Tc School  – クラーク記念国際高等学校 大阪天王寺 –のパソコンルームですが、e-スポーツ専用のマシンがある部分の天井を1段低くし、弧を描く形状にすることでスペースを特徴づけています。


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現場調査のつよ〜い味方

プロジェクト、特に改修の仕事の場合に最初のステップとなるのが現場調査です。
既存の図面が無い場合はもちろんですが、図面があっても実際とは異なっている場合も多々ありますので、全体の大きさはもちろん、天井の高さや、扉、窓、換気扇などの設備の大きさや位置など、細かい部分も現場を実測して既存図面を作成します。

2人以上で行う時は測量と記録を分担できるので、比較的サクサクと作業できるのですが、1人だとなかなか大変。
天井高さや長さのある壁面などはメジャーを固定するのにも四苦八苦します。

そんなときに強い味方になってくれるのが、写真右の「ピッキョリ」。
「ピッ」とボタンを押してサッと「キョリ」が測れる優れものです。
こういった機械の総称が「ピッキョリ」だと長い間、信じていたのですが、、建築家の方達と話していた時に、誰にも通じず、、、キョトンとされたので調べてみると「ピッキョリ」は商品名で、総称は「電子メジャー」や「電子距離計」と言うことが判明しました。。
そして、私が持っているものは「ピッキョリ」ではありません。。

現場調査のつよ〜い味方
 

それはさて置き、この便利さになれると、2人で測量する時ももう手放せません。

新たにスタートしたTs R-haus。
最初の提案をする際にざっとは測量していたのですが、正式にご依頼いただきましたので、これらを連れて先日、改めて追加測量に行ってきました。

良い計画になるように頑張ります!

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3Fにシャワーは付けられる?

新たなプロジェクトがスタートしました。
既存建物の改修なのですが、3Fに新たにシャワールームを計画できるかがプランに大きく影響する、、、その一方で水道管から送り出される水圧は地域によって異なるため、敷地のある大阪市の水道センターにヒアリングさせて頂きました。

結果は高さ8mまでは水道管の圧力で原則OKとのこと。
正確には末端の水圧を計算しないといけませんが、おそらく大丈夫そうで一安心。
万が一、水圧が足りない場合に増圧ポンプを設置することも問題ないと回答いただき、その場合は口径アップ(水道管の引き込み管を太いものに変えることです)した方がリーズナブルかもしれませんよとアドバイスまで頂きました。
コロナで緊急事態宣言が出ていることもあり、電話での問い合わせであったにも関わらず、とても親切丁寧に教えて頂き、ありがとうございました!

これで、3Fのシャワーを前提にお施主さんの希望に合わせて計画を進められそうです。
良い計画になるように頑張ります!

ちなみに、どのくらいの太さの水道管が敷地に引き込まれているかは、水道局に行けば教えてもらえます。
敷地にある水道メーターを見れば、13mmや20mmと書いていますが、敷地には25mmで引き込まれていて、メーター部分で細く絞られている場合もあるため、記載されている数字が計画に必要なものより小さい場合は、一度水道局で確認してみてください。

3Fにシャワーは付けられる?
 

写真の場合はメーター部分で20mmになっていることが分かります。
こちらは元々13mmのメーターが付いていたのですが、本管から敷地への引込み管は20mmだったので、建て替える際にメーターも20mmに交換しました。

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