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魅力がいっぱい 中庭のある暮らし

「中庭」の持つ最大の効能はプライバシーを確保して窓やカーテンを開けっぱなしにできることではないでしょうか?
家が立ち並ぶ住宅街でカーテンを開けて窓の外の気配を感じながら日々の暮らしを送れるというのはそれだけで大きな魅力です。

せっかく大きな窓があってもそれが道路に面していると、カーテンなどを閉めずに生活するというのは難しいと思いますが、窓の先が中庭で外部から覗かれる心配がなければ、気兼ねなくカーテンを開けて、光や風を存分に取り込むことが可能となります。

魅力がいっぱい 中庭のある暮らし
 

写真はリビングダイニングから黒竹と大岩の和庭を眺められるHm HAUS です。
約5.5帖の東側の中庭からは午前中であれば、太陽の光が直接室内に差し込みます。
午後は直射日光は入らなくなっていきますが、外の塀に反射した間接光が室内を明るくしてくれます。
同時に、塀や庭が明るいことで視覚的な明るさも得ることができます。

 

隣家や近くのマンションなど、上の方から覗かれる心配がある場合は、窓のサイズを調整したり、雪見障子などで視線をコントロールするなどの工夫をすることで、家はより暮らしやすく気持ちの良い環境になっていきます。

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上りやすいロフトと梯子

今回は上りやすく、使いやすいロフトを作るための工夫をご紹介します。

ロフトを作る目的の一つは何と言っても大容量の収納スペースを確保することではないでしょうか?
かさばるストーブ、扇風機、布団などの季節物や、年月が経つにつれて徐々に増えてしまう様々な荷物を収納するためのスペースとして、ロフトはとても魅力的です。

屋根裏に設ける一般的なロフトの場合、スペースの制約や法律の規制などからアプローチのための手段を階段ではなく梯子とする場合が多いですが、この梯子がなかなかのくせ者で、普通に上り下りをするのには問題がなくても、大きな物や重い荷物を持って手が塞がった状態で上り下りするのはそれなりに難しく、危険も伴います。

そこで、私がロフトを設計する際はまず、できるだけロフトを低い位置に設定するようにしています。
写真は Sa HAUS の2階の上に設けたロフトですが、2階の床からロフトの床までの高さは2.2m。
軽い物なら椅子や脚立に乗って手を伸ばすだけで、直接上げ下ろしができる高さです。

さらに、Sa HAUSでは、高さ70cmのカウンターの上に梯子を設置しました。
こうすることで、少々重たい物でもカウンター上に立ってロフトの床に置いてから、手ぶらで梯子を上がることが可能になります。
梯子の段数も少なくなるので、梯子自体も上りやすくなり、おすすめです。

ロフトを計画されるという方は、上りやすさも考慮して、ぜひ使い勝手の良いスペースにしてくださいね。


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計画の第一歩、敷地を読む

新たなプロジェクトのお話があり、敷地の確認に行ってきました。
事前に資料の他、Google-mapのストリートビューや航空写真などで情報収集をしてから伺うのですが、敷地条件は実際にその地に立って分かることが大半です。

計画の第一歩、敷地を読む
   

今回は斜面や高低差のある起伏に富んだ変形敷地。
現実的に建物を建てられる範囲や各場所から見える眺め、反対に外からの見え方やアプローチしやすいルートなど、資料だけでは分からない様々な要素と特徴を各ポイント毎に確認してきました。

実際に敷地を確認すると、各機能をレイアウトするゾーニングや景色を眺めるための窓の向きなどの構想が膨らみ、訪れる前にぼんやりと考えていたものに修正が加えられてだんだんと明確になってきます。

今後はこれらのイメージを元に図面に落としていくことで、より具体的な計画として整合性を取りながらまとめていく作業になります。
計画の根底となる最も大切な作業です。


実は寒さは覚悟していましたが、積雪は想定外。
脱線気味のちょこっと話は<こちら>から。

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玄関にある階段下の有効利用

前々回はリビングにある階段の下部空間の活用例を紹介しましたが、今回は階段が玄関にある場合の活用例をご紹介します。

玄関にある階段下の有効利用
 

Sa HAUSの階段下には、靴箱、ベンチ、コート掛けの玄関にあると便利な3要素を配置しました。
その際、これらの足元を浮かせて設置することで、狭小住宅にもかかわらず約2帖分の土間スペースを確保し、土いじりの道具等も通行の邪魔にならないように置けるようにしています。
また、床面をしっかりと見せることは、スペースを広く見せる効果にもつながります。

もう一つの小さな工夫として、階段の1段目の下にも収納スペースを設けました。
丸い穴に指をかけてパネルを開くと、スリッパなどを収納できるようになっています。

玄関にある階段下の有効利用
    

写真はSi HAUSの階段です。
Si HAUSには約7帖もの広い玄関土間がありますが、その一部に周り階段を配置しました。
階段下にはコートなどを掛けるハンガーパイプを取り付けた他、ベビーカーやキックボードなど外で使用するものを置けるスペースとしています。

階段下を玄関に取り込むことで、空間を有効に使いつつ、ゆとりのある玄関スペースを作ることが可能になります。
階段をリビングから独立させたい場合に玄関と組み合わせることを検討してみてはいかがでしょうか?
これからはそのスペースに手洗い器を設けることも選択肢になりそうですね。

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個室の間仕切りにガラスを活用

前回に続いて、ガラスでスペースを仕切ることの効果について、今回は住宅の個室の間仕切りにガラスを用いたケースをご紹介します。

住宅の個室はある程度のプライバシーが求められるスペースのため、透過性のあるガラスを間仕切りに用いるケースはあまり多くありませんが、上手く用いることでプライバシーを確保しながら、スペースの狭さによって感じる圧迫感や閉塞感を解消することができます。

建物面積24坪の狭小住宅である Sa HAUS では、高齢のお施主さまの寝室を安全性や利便性を考慮して1階の居間の隣に設けたため、居間は7.4帖、寝室は4.8帖と共に決して広くはないスペース配分となりました。

個室の間仕切りにガラスを活用
 

写真正面の2室の間仕切りを兼ねたTVボードと2枚の扉(引き戸のため、写真ではTVボードの後ろに隠れています)の上の視点より高い部分をガラスとし、奥の個室の様子やそこで過ごす人の姿は見えずプライバシーを確保しながら、隣室の天井面が連続して見えることによって空間の広がりを感じられるようになっています。
天井と共に左側の壁際の吊り収納もつなげて設けることで、より空間の連続性が感じられるように計画しました。

前回ご紹介した Yh Hotel -星のリゾート奥入瀬渓流ホテル -の半露天付き客室のように、奥の空間が完全に見えるわけではありませんが、奥に存在するスペースを感じることでも、空間の広がりを感じることができます。

個室の間仕切りにガラスを活用
 

また、居間には吹き抜けの窓から1日を通して光が入るため、とても明るい空間となっていますが、ガラスの間仕切りによって、その光が隣の個室にも届くという効果もあります。

写真は個室内の様子で、扉を閉めた状態です。

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家を見渡すカウンターで落下防止

建物の上下をつなぐ階段や吹き抜け。
前回に続いて今回も本来の役割+αの機能を持った落下防止案をご紹介。

Ms HAUSでは、吹き抜けに面した手摺りの一部をカウンターデスクとしました。
通常は通行するためだけの廊下となる場所ですが、少しだけゆったりとスペースを確保して、子供達が勉強したり、皆が本を読んだりできるフリースペースとしています。
吹き抜けにカウンターを設置することで、カウンターに向いながら、下に居る家族とコミュニケーションを取ることができるのもおすすめのポイントです。

家を見渡すカウンターで落下防止
 

カウンターデスクは奥行きがあるため、一般的な手すりに比べて高さが低くても落下防止の機能を果たしてくれます。
事務所では手すりの高さは90cm前後とすることが多いですが、デスクは無理に高くはせず、通常の70cm程度で設定することができます。

Ms HAUSでは、鉛筆などのデスクの上の物が誤って下に落ちないように前にパネルを付けましたが、これが無くても人が落ちる心配はありません。
ただし、カウンターに上ったりすることは想定していませんので、お子さんがまだ小さいなどで心配な方は、お子さんが成長するまではネットを張るなどの対策が必要かもしれませんね。

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一石二鳥!収納で落下防止

建物の上下をつなぐ階段や吹き抜け。
人や空気が移動するスペースとしての役割はもちろんのこと、連続性や広がりを生み、変化のある空間をつくるための効果的な要素の1つにもなります。

ただし、その周りには誤って落ちることがないようにするための対策が必須です。
代表的な方法は壁を建てたり手すりを設置することですが、手すりを設置するにもコストが掛かる!ということで、今回は別の機能を兼ねた落下防止策をご紹介します。

一石二鳥!収納で落下防止
 

写真はFk Studio – Studio LUP- の2階の階段ホールに設置した落下防止を兼ねた収納です。

2階をヨガスタジオとして使用するため、どこかにヨガマットを収納する場所が必要でしたが、限られた面積の中で、奥行き60cmの収納棚を普通に設置すると、空間に多大な圧迫感を与えてしまいます。
そこで、収納の半分を階段の上部に張り出して設置することでスペースを有効に活用すると共に、落下防止の手すりも兼ねるように計画しました。

見せる収納で、ヨガグッズもインテリアアイテムの1つとなっています。

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